連載第4回「アカスリ半田劇場」 スポーツニッポン(朝刊) 2013年10月09日

培った英語力で海外の著名人と親密に



スポーツ平和サミット東京大会開催

同志社大の「ESS」委員長(プレジデント)になった半田氏は、日本文化を英語で伝えるために猛勉強を重ねた。

外国人と対等に会話するには、まず日本文化について深く知る必要があった。高校時代に熱中した書道はもちろん、ESSの活動と並行して能や茶道を勉強。卒業後には、オペラや絵画、俳句や小説、京劇もたしなむようになる。

半田氏は「西洋人が大事にしている文化を理解し、実践したうえで、日本文化を見せるのです。つまり、日本人である私がオペラを歌い、描いた油絵を見せてから、能や茶道や水墨画を披露する。相手の土台となる文化や芸術を分かち合い、さらに自分の文化を表現してこそ、世界的な文化人として認めてもらえます」と説明した。

「アジアの外交官や政治家が、成功するには?」と例を挙げた半田氏は、「ゴルフができること、カラオケを楽しめること、ドリアンをおいしく食べられることです」と笑った。外国人が大切にしている文化を理解し、一緒にゴルフをしたり、歌ったり、食べたりして友達になり、そこから自国文化を表現してこそ、良き友として信頼されるという。

約40年前の学生時代、「ESS」を通して培った発想や論理性、英語力は、その後の活動に大きな影響を与えることになる。オーストラリアの視覚障害者ロン・アンダーソン氏と、ゴルフをしたことでブラインドゴルフに出会った。日本初のブラインドゴルフ倶楽部(現NPO法人日本ブラインドゴルフ振興協会)を設立したことをきっかけに、スポーツを通じた社会貢献をするようになる。

また、訪問した南アフリカではボクシングの元ヘビー級世界王者イベンダー・ホリフィールド氏(米国)と出会い、米国ではフィギュアスケーターのミシェル・クワン氏と意気投合した。英国では、ロンドン五輪を成功に導いたコリン・モイニハン卿と親しくなり、7月には前述した著名人がそろって参加し、スポーツ平和サミット東京大会も開催した。

すべては、「ESS」で培った英語コミュニケーション力から生まれたものである。



半田 晴久(はんだ・はるひさ)1951年(昭26)3月18日、兵庫県西宮市生まれ。県立鳴尾高、同志社大経済学部、武蔵野音大特修科卒。その後、豪州でMA、中国の清華大、浙江大でPh.D.の学位を取得。ゴルフやボウリングなど多くのスポーツ大会に協賛する「ISPS」会長。オペラ歌手、画家、書家、能楽師などとしてマルチな才能を発揮。「強運」(たちばな出版)など著書は270冊を超える。

©2013スポーツニッポン新聞社


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